例えば僕の趣味は釣りだけど、 さらに言うなら食べるコトも好き。 毎週金曜日の深夜には、 バイクを走らせて海へ向かう。 それが翌朝起きたら突然、 法律で禁止されてしまった! 「魚を釣るコトは犯罪で!? 食べるコトに至っては禁固刑!?」 ただの趣味が人に忌み嫌われ、 犯罪予備軍と指さされる。 普通の基準がどこかに飛んで、 明日が全然見えてこないよ! いきづらい。 いきづらい。 いきつらい。 大気には空気が満ちてるのに。 いきづらい。 いきづらい。 いきづらい。 どこに行っても一人きりみたい。 ネオツキジで始まったデモにも、 仲間を誘って参加してきた。 わかったのは自分の無力さと、 国家権力の頼もしさだけ。 携帯ゲームまで規制されて、 週末には呑む予定を入れた。 帰りの駅で傘を振り上げて 見えない釣り糸を飛ばしてみた。 いきづらい。 いきづらい。 いきづらい。 辿り着いた先はイキドマリ。 いきづらい。 いきづらい。 いきづらい。 そして僕は一人でニガワライ。 上を見上げたら四角い空。 まるで巨大な水槽の中。 呼吸するだけでひと苦労だな。 エラ呼吸なんて出来ないよ。 いつか僕が何も言わないで、 金曜の飲み会を断ったら、 その時は大体察してね。 「それは心が□☆※○」 生きづらい。 行きづらい。 息つらい。 大気には空気が満ちてるのに。 生きづらい。 行きづらい。 逝きづらい。 それでも生きていくしか ないみたい。 自作したお気に入りのルアーを、 ストラップ代わりにつけてみたよ。 人にはヘンな目で見られるけど、 これが僕らの同名の証。 アレがない。偏る愛。画面内。 例えばそんな感じの僕らは。 少し「好き」の意味が違っていて、 たまに、なぜか、それが、ラララ。 「いきづらい。 いきづらい。 いきづらい。」 ちょっと声に出してみただけさ。 こんなにも心がざわつくのは、 空が灰色だから。