ここに来た日のこと 覚えてるわ あなたは私を離してくれなかった 愛しい日々が終わるなんて思わない これっぽっちも、これっぽっちも ベッドの上は私の特等席だったのに 日に日に増えていく髪飾りと化粧品 鏡の前で嬉しそうに粧しこむ あなた 『ねぇ、わたしはここよ ねぇ ねぇ』 少しの間の嗜好品のように 消費されてく私は もう一度でいい もう一度でいい あなたに必要とされたい あなたは毎晩 彼氏と電話する その声が 愛おしくて 可愛くて 憎いの 私に向けられていた世界は 変わっていく かぶった埃 私の居場所はここ ベッドの上は私の特等席だったのに 日に日に減っていく おもちゃ箱と宝物 鏡の前で 悲しそうに啜り泣くあなた 『ねぇ、そばにいさせて ねぇ ねぇ』 少しの間の嗜好品のように 消費されてく私は もう一度でいい もう一度でいい あなたに必要とされたい されたい されたい ある日あなたが 私を連れ出してくれた 嬉しくて飛び上がりそうだった だけどその先は小さなダンボール箱 私はあなたに 捨てられた 誰よりも愛していたあなたに 私は あなたに 捨てられた