俯いて歩く 群青の隘路に ぼんやりと浮かぶ影を 馴染ませて 失った物も 思い出せないまま 知らない言葉ばかり 覚えていく 泣いて 笑って 掠れそうな声で 歌って 探して 私は誰? さよなら、またね 暮れて往く夕陽を 消してしまわないように 追い続けて 折れそうな足を 休める場所を 生きる理由を いつか見つけたら きっと きっと 名前をつけて 馬鹿な言葉で 虹が霞んでいく 西の彼方に 靡かせた夢の痕は そのままで きっと届かない 羽が無いから 心の抑え方を 覚えたから なんて、笑って どうしようもない嘘を貼って 飾った 私は誰? さよなら、またね 落ちそうな雫を 決して知られないように 堪え続けて 焦げそうな胸を 冷ませる場所を 消せない自分を いつか見つけても どうせ どうせ 何もできない 上手く愛せない そのままでいてね 気づかないでね こんな言い訳 すぐに忘れてね 振り返る街が 灯す明かりは まるで見送るみたいに 揺れていて さよなら、またね 暮れて往く夕陽を 消してしまわないように 追い続けて 折れそうな足を 休める場所を 生きる理由を いつか見つけたら きっと きっと名前をつけて 馬鹿な言葉で ひたすら歩く 行く宛もないのに 道代わりの淡い影が 誘うままに 不意に思い出す 君の温度を はにかんで笑う 君の言葉を