きみは退屈そうに ゆらりゆらゆらと 何をするでもなく 煙草をくわえ歩く 昨日観た映画をもう一度観ようか ぼくら あてどもなく ふらり ふらふら歩く どこかのだれかが近寄って 「御機嫌いかが?」と かすれた声で すり切れた ジーンズはつまらなそうなぼくらの よう そして突然笑い出し 「御機嫌いかが?」なんて あぁ 雲は退屈そうにゆらりゆらゆらと 通り横切る猫を見降ろし 欠伸ひとつ いつか見た景色をもう一度見ようか 雲はあてどもなく ふらり ふらふら揺れる 遠くから夕立ち近付けば 「御機嫌いかが?」と かすれた声で 遠い昔に聴いた海の音を思い出す そして突然笑い出し 「御機嫌いかが?」なんて あぁ