ブロンズに輝く夏の午後にイリュージョン 見えた気がして ふいに手を差し延べたけど つかんだものは ただの風だけ 記憶の箱に詰めた愛の秘密も つかの間の幻にさらわれてゆく ああ 時の駆け出す速度が あまり速過ぎてめまいする程 ああ 君が色褪せてしまう 僕のモノクローム・メモリー 足早に行き交う人の落したシャドー 長く伸びたら 夕闇が舞い降りて来て 午後の微熱を 冷まし始めた 時がほんのわずかに止まったみたい 息の詰まる静けさ迎えた後は ああ 夜が一度に吹き出す 声も届かない騒めき連れて ああ 僕もそんな渦の中…… 君ヘモノクローム・メモリー あの夏の輝きも夜の騒ぎも 幻に阻まれた愛を照らせない ああ 僕の記憶の破片が 君を描けずにかき消されても ああ 君の姿よ色づけ 愛はモノクローム・メモリー