100Vの神様

歌詞

画面の光が 優しく僕を起こす いつものニュースと 誰かの「おはよう」 四角い箱が 朝食を温めてる 君の好きな歌 イヤホンが運んでくる 当たり前すぎて 気づきもしないで 透明なレールの上を走ってた 空気のように 吸い込んでいた この世界の仕組みを キラキラ街の灯りが 星空を隠しても 僕らは迷うことはないと思ってた クリックひとつで届く未来に ずっと守られてる… そう信じてたんだ …プツリ… …あれ？ BLACKOUT! SILENCE! 闇が世界を喰らう！ 信号は黙り 交差点は牙を剥いた！ 繋がらない Wi-Fi! 届かない SOS! 薄っぺらい 板（スマホ）はただの ガラスになった！ 文明の血管に 血は流れない！ 冷蔵庫の中 命が腐ってく匂い！ 便利という名の心臓が 止まったんだ！ お前がいないと！ 何もできないじゃないか！ GIVE ME VOLT! GIVE ME WATT! 乾ききった喉で叫ぶ！ 100ボルトの神様！ 今すぐ奇跡を見せろ！ GIVE ME LIGHT! GIVE ME POWER! 俺たちを支配してくれ！ お前のいない世界じゃ 息さえもままならない！ ひれ伏すから！ 崇めるから！ もう一度…！ 深い闇の地平線 一筋の光が 街を貫いた 星じゃない 炎でもない 送電線に血が通う 復活の産声だ 嗚呼…見てよ 窓の外を 音が！色が！熱が！ 世界が戻ってくる！ 涙ぐみひざまずく人々の群れ 我らが創りし神の再来に もう問いかけるな 疑うな これが答えだ 思考も 愛情も 祈りさえも この見えない流れの上でしか 生きられない 忘れるな この絶対の支配を 僕らは電気（キミ）なしでは、 ただの獣だ。