見つけた小さな背を追いかけて 埋まらない事を隠すように 運命と思えば心が保たれて この扉に手をかける為に 嫌ったはずの霜月刻み 気が付けば膨れ上がったものが 最高に美味と喜んでいれば良かった ね それで良かったね 純白の羽休めて眠る蝶 そっと包んで いつか来る光か闇か 備えて夢見て眠ろう 時を忘れて 霞んだ前を歩く日常に 終わりはないと分かっていても 少しは心取り戻せると 誰だってきっと願うだろう 流れる時間の中で今 埋まらない事はもう忘れて 小さな何か壊れないように掬い上げ て 変わらない事もまた正しい 記憶は薄れ消えゆく中で 誰かの夢と日常は 時の螺旋に呑み込まれぬよう そうやって過ごせたら良いね 変わらない笑みが目に焼き付いて 透き通るように白い手ひらり 明日はどこで揺らすのだろう 解けそうな夢結び この指とまれ紋白蝶