西の町、天王寺 駅はもう封鎖されて誰もいない 何故なのかは誰も知らないんだ ある日突然柵ができてしまう 不便だよな <♪> 噂はいろいろさ けれどもそのひとつに 女の子は目を付けた 彼女の名前は「田所キライ」 DQNネームのせいで友だちが ひとりもいないから暇なんだ 噂の真偽を確かめよう 駅には本当に 竜がいるのか つまらない毎日 くだらない自分 そんな全部全部を壊してくれる 特別なものが JR改札抜けたらそこに あると信じて <♪> あっけなく見つかる巨大な竜の姿 けれどそれは思ったよりも 覇気がないというか ぶっちゃけて言うなら 期待はずれなわけでした そんなこと言われても 知ったこっちゃないよ 気持ちは察するけど 仕方ないよね ふてぶてしい態度の竜がそう言うと 何だか少し笑えてきたな <♪> でもさやっぱり 君が羨ましい だって竜はさ 特別だよ って言うと君は 「そうかな?」 って言ったあとにもう一度 「そうかな…」ってつぶやいた 僕が生きた毎日 面白いとは言い難いけれど それでもやっぱり大事なんだよな そんな独り言を竜がぼやくから 訊ねてみた 君は何でさ、ここを占拠するの? 駅が使えなくて困ってるんだけど 少しの沈黙、そして竜は答えた 「…俺、邪魔だったの…?(汗)」 気まずい顔で