幼心故に酷く痛む傷は心の淵に 幼心故にそれは忘却の彼方(かなた) 鬼と化す僕が見た 「人」と言う真の鬼 浮き彫りの残酷は蜜の味 飴玉一つ 僕が僕に至る御話(おはなし) さぁ、ご覧あれ 闇に紛れて指折り数え 耳を澄ませて… 乞(こ)う蟲の息 傀儡の様に張り付き問えば 彼方散々(かなたちりぢり)の笑い声 闇を拭(ぬぐ)えば朱い現世 耳を澄ませて…唄うは鴉 傀儡の様に糸が絡まり弄ばれる 僕は独法師(ひとりぼっち) 惚(ほう)けては 膝を抱え込み 見上げた空は 真ん丸の月 鬼と化す僕が見た 「人」と言う真の鬼 浮き彫りの残酷は蜜の味 飴玉一つ 僕が僕に至る御話(おはなし) さぁ、ご覧あれ (一二三四) 心の傷を数えて 耳を澄ませて… 乞(こ)う己が声 傀儡の様に張り付き問えば 彼方散々(かなたちりぢり)の笑い声 闇を拭(ぬぐ)えば黒い現世 耳を澄ませて…叫ぶ心の臓 傀儡の様に糸が絡まり弄ばれる 僕を月が笑った…