あの頃 誰より好きだった人 今 普通に話せる私がいる 目を合わせるだけで苦しかったのに 久しぶりに会う 友達のように懐かしい 地元の雑貨屋 店から出た時 下の名前を呼ばれた ふいに自分が 2年C組の教室にいる気がしたわ 地味なネクタイ スーツに合わせてる あなたにちょっと戸惑った 10年の月日が過ぎ去ったのね 輝いた日々 忘れたわけじゃない 心の片隅の甘い後悔と 言いようのないときめきを ずっと覚えてる 「結婚したんだ」 言われなくたって 薬指に気づいてた あなたにそっくりな 子供の写真 リアクションに困った 私だって しあわせでいるけど なぜだか悔しく思えたの あの頃 誰より好きだった人 今 普通に話せる私がいる 目を合わせるだけで苦しかったのに 久しぶりに会う 友達のように懐かしい どんなに月日が流れ去っても 痛みのように愛を庇(かば)っている 昔のことなのに強がってるのは きっと私は気づかずに想い続けてる 何も変わっていないのね
