濡れた歩道に しゃがみ込んで 靴の中の小石を捨てる そんなあなたの 仕草さえも 忘れないでいるわ 悲しい気持ちを 淋しさが吸い取ってく ひとふさの葡萄 分け合うような 夏を過ごしたけれど 一人多いと 分ってるから これでいいの…… 身を引くなんて 言えるくらい 愛されてるかしら 今なら少女の 潔癖(かたくな)さですむでしょう ひとふさの葡萄 分け合うような 時を続けたいけど いつか誰かが 傷つくのなら これでいいの…… 引き止めるなら 今のうちだと どこかで思うけれど そんな自分を 抱き締めながら これでいいの……