おっさんみたいなババアが 高三みたいな鞄を持って セーラー服で生活してるのが景観を 作ってる。 それを警官が警戒しながら 狭い視野で静観してる。 職務に精出してるせいだとは 思うけど セーラー服が迷惑だとは明白には 言えない。 変な人を変だと 思うように生きてる。 見た目だけで言われもなく 引かれてる。 おっさんみたいなババアが床屋から 出てくる。 漣のようにざわついたJKが 「かわいい!」と押し寄せる。 革靴とシャッターを「パシャ」 と鳴らし笑い合ってる。 そんな景観を警戒して見てる警官を 女子高生が変な目で見てるその目は レイバンより透明だと思う。 見た目だけで言われもなく 惹かれてる。 おっさんみたいな見た目のババアが 今日もこの街に不思議な 空気漂わせる おっさんみたいな見た目のババアが 見ているもの全てに不思議な風を 吹かせる こんな時代だから おっさんみたいなババアと 交換したい体 そんなん嫌いか?ハハ そうか しかしながら俺ぁ自画自賛かます 共感しないならば即座に裁判沙汰 でチョーパンみたいなアッパー 超だりい間柄 おお マジ会いたかった おっぱいサイバージャパン 頬張りたいな ああ どっか行きたい?カナダ? ローマに代官山?オマーン? いやいや佐賀? 福岡に埼玉か?行こうや いざ今から どうだい?ナイアガラ の滝ばりなシャンパン 乗らしたい観覧車 こりゃ煌びやかだ もう段違い あなたは荒野に咲いた薔薇 おっさんみたいな見た目のババアが 今日もこの街に不思議な 空気漂わせる おっさんみたいな見た目のババアが 見ているもの全てに不思議な風を 吹かせる 十年一日中年アンドロギュヌ 次生まれるときに身体は一つ と誓う違う二つの 性別を生別し残酷に分つ 分からない 別れないわかりはしないさ 話さない離せない話はしないわ 丸くなるゼロとイコールになり 一人眠り描くシックスティーナイン 鎮魂歌歌いお目溢し願う 統合不等号私とあなた 神話の時代の形と身体 割り切れぬ夜罪の告白 わざわざ脱がずとも全部見える から目に見えぬもの以外信じない 手の届かない原始の世界 虚実の数だけの シックスティーナイン おっさんみたいな見た目のババアが 今日もこの街に不思議な 空気漂わせる おっさんみたいな見た目のババアが 見ているもの全てに不思議な風を 吹かせる