風は遠い雲になって 細い髪を連れ去った なんてことない顔で繕って 嘘だらけの人生に酔って 暑さも気にならなくなって そうして全てを灰に染めてきた でも、時間がまだ有り余るんだ どれだけ怒って泣いて喚いても やだなぁもう 風は遠い雲になって 細い髪を連れ去った もう待ちくたびれたんだ 君は光る星になって 僕は君に照らされる 入れ替えてよ、神様 肝心なときはいつもそう 何一つ叶えてくれないんだ 寒い芝居打って誤魔化して こんなもんさと笑って手を振る 来た道は大きな記憶で塞がれて 無理矢理明日へと背中押すんだ うるさいなぁ 恋は淡い煙になって 闇の静寂に溶け込む もう随分経ったみたいだ 君は黒い夜に沈んで 僕は白い部屋に帰る 塗り潰してよ、神様 雲は清い雨になって 僕の肩に降りそそぐ もう前を向かなくちゃな 足を掬われるまえに 何も無くなるまえに ああ。 繰り返して何となく、ね 生きていくよ、ねぇ神様