違う点をいくつも 並べたりしてみても 本当の気持ちには辿り着けない すれ違ったままの二人でも 紡ぎ出せる物語はある 棘が膨れ上がる 取り返しのつかないとこまで波が 攫って 全てを飲み 込んでしまったらどうしたらいいの このまま曖昧なままで このまま曖昧なままで こうして時間は過ぎていく 誰にも言えないまま おぼえていた歌を口ずさんで風が 吹く 取り憑かれている声で囁くの 十字路の猫がこっちを睨んでいる 例えばこの道を曲がれば 近道だったり遠回りしたり いずれは辿り着いてる筈だから このまま曖昧なままで このまま曖昧なままで 紛らわせるための音楽を聴いている