君のことばかり 頭をよぎる 太陽も月も 秒速ですぎる なにより 貴重な夏休みはもう 少しも残っていない 体温は1℃ たりとも変わらない 君に会わなきゃ 何も上がらない かっこわるい 匂わせ やっぱり君はつれない 夏の 番狂わせにも かなわないけど ねぇ、ひみつのはなしをしよう 実はあたし 君のことが 実はあたし。 一方そのころ 真夏にいる君は どうやらこの頃 ひどく充ちる日々で 視界のどこにも 入れるすきはなくて すきなんて言葉 喉から出てこないけど ねぇ、ひみつのはなしをしよう 実はあたし 君のことが 実はあたし。 あんなによぎった 君の顔すらも もう今は 思い出せないけど あのやわらかく 低い声だけは 貝殻の中に ずっと残してある