赤血球を巡らせ酸素を寄越せと 前頭葉が心臓を叩く 1538°Cの血液は加速して #000000に限りなく近づいていく ひとつところにとどまれば 水も朽ちるのなら 誰も知らない庭を探して 悲しみの沼を奔る やがて枯れゆく恐怖に今日も 怯えながら 穏やかな夜には死神が笑っている 篠の目に散る刹那に火をつけて踊れ 花に十日の紅なし 白熱灯に群がる5分の魂は 三世因果を見ることなく落ちる ラプラスの悪魔から騙しとった ひと匙の #FFFFFFを腑に注ぎ込んでいく 生ぬるい風に吹かれて 老いていくのを待つのか 何者でもない俺たちが 歴史の影に埋もれても 積み重ねた礎に種はそれでも 芽吹くだろう 鮮やかな朝日が高速道路を 照らしている 霞んだ景色のその先へまだ 動けるだろう 旗を掲げろ 誰も知らない庭を探して 悲しみの沼を奔る やがて枯れゆく恐怖に今日も 怯えながら 穏やかな夜には死神が笑っている 篠の目に散る刹那に火をつけて踊れ 花に十日の紅なし