変調は壮大に さながら過去を燃やす葬 思えば 揺れるのはあの子のものばかり 要するに絶交も 駆け引きではないようで 僕たちは酔生夢死の 素描みたいなものです 平凡な正体に メスは入れないでおこう 思えば浮かぶのは もしものことばかり あの子の愛していた シラフの逃避行劇と 僕は今、 対生活の途方に暮れているのです 鍵をかけた事情と 鼻歌を携えて 春を待っている 抵抗は早々に さながら過去を穿つ様 時折香るのはあの子のものばかり 阿呆を見る酔狂達とそれを見る 少年少女 僕たちは酔生夢死の 墓標みたいなものです。 応答のない日々に 書き上げた潜熱も 意味があるのはどうせ 端書きだけでしょう 鍵をかけた事情と 鼻歌を携えて 春を待っている