目が覚めるたび

歌詞

評論家気どりの夜のニュース 誰も彼もが高尚な顔で語る だけど僕は知ってるさ その高みからも、 世界は見えやしない 昨日、僕の頭上に落ちたミサイル 一瞬で僕は灰になった 独裁国家の冷たい指が押した スイッチ 我が国は「遺憾」のひと言だけ 妻と愛人が僕の仇を討つ 遠くで見てる僕は透明人間 だけど現実に戻ると気づく 妻も愛人も、僕にはいない そんなこんなで目が覚めた昼過ぎ 瞼を開くと、夢と現実が滲む どこまでが真実で、どこからが幻? この胸の中の不確かな傷跡 君の街まで吹き飛ばしてしまいたい 高速を降りて向かった君の街 笑って、歌って、 ドライブしたあの夜 君の部屋で優しく包まれ 僕はすっかりハイになっていた 僕はネコを飼っていて 君はネコアレルギーを抱えてた 僕はネコを選び、君を捨てた そう願ったはずの夜に 君がネコを鍋に入れた悪夢 そんなこんなで目が覚めた夕方 部屋は静寂 高速で過ぎる現実が音を立てる 目が覚めるたび、夢と現実が滲む どこまでが真実で、どこからが幻? この胸の中の不確かな傷跡 君の街まで吹き飛ばしてしまいたい 手探りでまさぐり探す感情 どこにもない僕の本当 夢か現実か問いながら また目が覚める きっと夜明け