ぼくがぼくであれば それでいいって言ってた きみが想うぼくは どこにも居なかったね ほら よく見てよ このおぞましい顔を きっと悪魔が ぼくらを殺しに来たんだ 見たくないもの すぐに見せてあげるよ 姿も形もまるで生きてないみたい 枯れたはずの心が 時々痛くなるよ 愚かな恐怖が飽きずにドアを叩くよ 「ここから出して欲しい」って 軋む揺り籠 落とせ体温 血を飲み込んで 鉄を啜る 燃える壁紙 落とせ体温 もうすぐ“人”に 戻れる気がする ぼくはぼくであると 言えるよ心から きみが思うほど世界はさ 澄んでないから ほら もう来るよ お別れが踵鳴らす 哀しいだけじゃ どこにも行けやしないでしょ 獣みたいで とても気味が悪いよ 醜く汚い コイツは“人”なんかじゃない 違和感の死骸には 蛆が無数に湧いて 静かに潜んでこちらを 見つめているよ 全てが間違いと ぼくじゃない ぼくじゃない きみのせいだから ぼくじゃない ぼくではこの子を愛せない 嗚呼…… 頭の中に 何かが棲み着いている 知らない知らない ぼくは現実にいない 孤独でいたかったよ 全てを忘れたいよ それでもそれでも きみに愛して欲し