夜空を 籠(こ)める 雲は 鬼が神 屠(ほふ)る 兆し 畏(おそ)れと 憎しみに 満ちゆく 覇業(はぎょう)の 道を 何処から出(いで) 何処へ征(ゆ)く 終焉(おわり)の無い 此の行路 焉(ここ)から出(いで) 其処へ征(ゆ)く 結びの無い 此の往路 聳(そび)える 猛(たけ)き 山は 神が鬼 殖(うま)ふ 寝屋処(ねやど) (神(かん) 神(じん) 神(こう)) 寝惚けた 寝穢(いぎたな)き 餓鬼達を 蹴(く)ゆりて 散らす 何処から出(いで) 何処へ征(ゆ)く 終焉(おわり)の無い 此の行路 焉(ここ)から出(いで) 其処へ征(ゆ)く 結びの無い 此の往路 擦(なす)れど 己が 旅路 夢幻と 虚無への 供物 忘れじ 語り部の 孫(うまご)よ 伝えよ 鬼は 其(そ)と 何処から出(いで) 何処へ征(ゆ)く 終焉(おわり)の無い 此の行路 焉(ここ)から出(いで) 其処へ征(ゆ)く 結びの無い 此の往路 何処から出(いで) 何処へ征(ゆ)く 終焉(おわり)の無い 此の行路 焉(ここ)から出(いで) 其処へ征(ゆ)く 結びの無い 此の往路 嗚呼 遥か越えて 嗚呼 無愧(むぎ)を抱いて