憧れの町に君が現れたようだ 八月の秘密交わし歩いてく 誰かの足跡かりて僕は行くんだ 埋もれた悲しみも捨てていくの 捨てていくの 鮮やかな夏 メロディーをかき混ぜて それから飛んでいる雲に 手が届くまで 僕はいつまでも繰り返している なんでもない事を なんでもない風に 息を吸い吐くという 当たり前の生活音を 最近は特に 忘れていた気がする 路地から来る風 つま先だけで立って 煙を吐いている 船を見送っている 風のようなメロディーに 憧れてどこまでも 僕らはいつの日か会えるように 夏が来るような景色 かき混ぜてどこまでも どこかで覚えたようなありふれた 懐かしい記憶だけを どこかに置いてきたようだ ありふれた暮らしに溶け込んでいる 溶け込んでいる