遠のく背中 盛り上がる会話 いつも踏み込めず ぶつけた傘と 気まずい歩道に 降り出す雨 帰り道に落ちた 灰色 カラスが鳴いた 気遣いすらぎこちないから 息苦しくて ボクの声が届かない世界なんて 土砂降りの中と 何も変わらない雨模様 置かれた距離を掻き消して青空 読めない 心は雨 曲がり角に映った 鏡に 沈んだ酷い顔 解ってるけど 数センチでも 居場所が ある気がしてた もう素直になれない 気持ちのままじゃ近づけなくて 僕の声が届かない世界ならば 土砂降りの中へ 行けば届くかな雨模様? 広げた傘を投げ捨てて 見た空 知りたい 心の距離 曇り空の隙間 一粒 触れた気がした