「わかってほしい」って 言えずに黙った 叱られるたびに 心 遠ざけた 夢を語るたび 現実を突きつける 父と母の声が 棘のように刺さる どうしても わかり合えず すれ違う日々に ほんとの気持ちはずっと 言葉にできなかった 歩いて 転んで また立ち上がる あの日の涙が 背中を押した ぶつかり合っても 愛があったこと やっと今なら 少しわかるから 仲間と笑えた 夜の公園で 「わたしはこれでいい」って 初めて思えた 会社の名札に 名前はあるのに 誰かの代わりみたいで 息が詰まった 帰れない夜のホーム 電話の向こうで 「元気か?」って 不器用な 声が胸に響いた 言えない「ごめん」と 遅れた「ありがとう」 あの時の自分に 教えてあげたい 傷つけ合っても 失わなければ 絆はいつか 歩き出せるから ふと見上げた 夜空の色 子どもの頃と 変わらない気がした 「ただいま」と言える日まで 私は 歩き続ける 歩いて 転んで また立ち上がる 君と見た景色 今も胸にある 届かぬ想いも 消えはしないから いつか笑って 伝えに行くよ