目覚めてまだ眠そうに 窓辺で夜を見ていた 君がまた眠る頃には 汚れた手を洗うと 外の灯りが消えた 僕は夜に飛び出した さえない物語を僕は紡いだ 君の景色目指し始めた 知らない街のなかを ひとり自転車で たまに君に見えて 振り返ってしまうんだ もうどれくらい離れたろうか ここがどこかわからなくて 道がまた嘘つきだした 赤い自転車に乗って 夜を泳ぎ疲れた 声も君とどこかへ吸い込まれた 逢えない物語を僕は書き換えて この先に君がいるのさ 空からこぼれおちる君を つかまえた 魔法が解けるその時に さえない物語を僕は紡いだ 君の景色目指し始めた 知らない街のなかを ひとり泳いでたまに君に見えて 振り返ってしまうんだ