西日がビル通りに射して 慣れた街並みも悲しくて あなたはもう夕闇の向こう 深く静かに微笑んでる 蝉の死骸と暑すぎる夏 壊れてく街割り切れないまま 古びたコインゲームの記憶 屋上公園に降り積もった 忘れない忘れたくない忘れられない 尚も強く増してくばかり 走り続けたなら絶望の淵で 焦燥と憧憬に焼かれたまま 変わらない変われない 変わりたくない やがて誰もいなくなった ある筈のものがもう今はない 夢ん中分かち合えたなら 大きく手を広げ空舞うその姿に夢を 見た あの日の影追いかけて道行く 背中に憧れた 鳴り響く強く脆く降り積もり翳り 行く落陽に 僕は今日も影踏み あなたに近付けないでいる