俺はしがないサラリーマン 名前はタナカ 俺には妻と1人の息子が居る 息子はもう 30にもなろうとしているのに いまだに実家のリビングで ダラダラしている 俺はそんな男が待つ我が家に 仕事を終わらせて 疲れた身体で帰宅した 『ただいま。』 返事は無い リビングのドアを開けると いつもの様に ソファにゴロゴロしている男が1人 そう それが俺の息子 俺はため息をひとつついて 息子にこう言った… 『こんな事言いたくねぇけどさ 朝出勤する時もそこに居たよな? 帰って来ても同じ所で ゴロゴロしてる。 お前さぁ…働けとは 言わねぇけどよぉ… 夢とかねぇのか? やりたい事とかねぇのか? まぁ… 俺もそんな時期あったけどさぁ… 今になって思うんだ。 そんなお前って リビングマンだなっつって…』