歩き慣れた道を 君と二人並んで帰る 「いつもどおり」の 代わり映えのない そんな、雨の日 歩幅合わせて 呼吸合わせて 優しい「いつもの君」が ふと立ち止まり 擦れた声で言った 「サヨナラ」って 雨が優しく耳を霞めて おかしいな、聞き聞違いかな? 「何て言ったの…?聞こえないよ」 嫌 嫌 嫌 嫌 嫌… 聴きたくない! お願いだよ、嘘だと言ってよ たった一言だけでいいから 君と居た世界は もっとずっと優しいはずなの 認めたくない 君に捨てられた現実なんて 流れ落ちた雫の海に 深く深く沈んで 何もできず、 何も進まない時間が過ぎた 精一杯にやっていたつもりで 違った、のかな どしゃぶりの雨、晴れないまま いつか、楽になれる? そうだ、捨ててしまえばいい、全部 想い出も 忘れてしまえば いっそ 嫌いになってしまおう 嫌い嫌い嫌い嫌い 嫌い…に、なれないよ お願いだよ、時間を戻して 最初からやり直せたら… 君の居ない世界は こんなにもこんなにも辛いよ 認めたくない 君に捨てられた私なんて お願いだよ 嘘だと言ってよ たった一言だけでいいから 君と居た世界はもっとずっと優しい はずなの 認めたくない 君に捨てられたなんて お願いだよ時間を戻して 最初からやり直せたら… 君の居ない世界は こんなにもこんなにも辛いよ いらないから… 君に捨てられた私なんて 現実なんて… 未来なんて… 私、なんて… いらない