踏切の向こう側に広がる 都会の景色 ぼんやりと暫く眺めてた 気付かないうちに 少しずつ秋めいている 高層ビルの谷間を縫う風が 少し冷たいよ 街路樹とは違う色した 落ち葉があって 遠い故郷の風が運んで来たのかな この想いだけが ずっと 頭を駆け巡って行く この街の人々もみんな優しいから 「心配しなくて良い」って 方角も知らない空を眺めても 聞こえるはずはないけど <♪> 数え切れない思い出が甦る 薄紫の高い空 長く伸びる影法師 遠くで吹いている 風が僕らを呼んでいる 振り向かずに堪えても 涙が途切れない 部屋の壁に掛かった カレンダーをまためくっている 昔よりも早く時間が進むから 見違える程に僕らが 変わっていたって 風よ 逢う度に戻してよ また思い出に吐く弱音を 誰も聞こえない所まで飛ばすよ <♪> この想いだけが ずっと 頭を駆け巡って行く この街で僕らは大人になって行くよ 見違える程に もしも変わって行っても 風よ 怒るな 忘れやしないよ いつも どんな僕らになろうとも