ここはさっきまで 寂しい土地だったのに ひとりでに歩く星型の影を 追い越して 来た!ついに来たあの船が 紫の牡丹踏みつけて 家族にさよなら言ってなかったっけ 追う人は馬鹿騒ぎ 裸足の猫はさらに 鉄柵にぶらさがり 魂の置き場に悩む 名前も知らないあなたと あの船に乗って どこにでもいけるなら どこへいけばいいのでしょう 黒い煙を吐き出して 過ぎた日を悔いる朝 無茶苦茶な船は 冷たい海を飲みほすの 夏の夜の嵐 くたびれた船と 孤独をなぞる君が どこかにいるはずさ 名前も知らないあなたと あの船に乗って どこにでもいけるなら どこへいけばいいのでしょう 名前も知らないあなたと あの船に乗って どこにでもあるような幸せは どこにあるのでしょう