君が空を飛んで落ちていく 僕はそれを遠くで見ている 君の歌は儀式みたいだね 綺麗なまま眠りにつくための 揺れた髪、濡れた瞳 汚されて枯れた 触れた手は百合の花みたいに、 白くて冷たくて血の気がない 君が春を売った頃、 僕は花を摘んでいた 君が血を流した頃、 僕は詩を歌っていた リリイは散ってしまった リリイは腐っていたんだ 君が春を売った頃、 僕は花を摘んでいた 君が死を望んだ頃、 僕はただ黙っていた 暮れた空が君を包み込む 僕はそれを隣で見つめてる 綺麗な目、褪せた手紙 「わたし、もういくね」 君の血が白い花彩り、 まるで甘い夢の中 君が春を売った頃、 僕は花を摘んでいた 君が空へ堕ちた頃、 僕はもう眠っていた リリイは散ってしまった リリイは腐ってしまった 君が春を売った頃、 僕は花を摘んでいた 赤い花が咲いた場所、 僕はそこで泣いていた 君があの日の月を何に例えたのかを 僕は思い出せない それが全てだったのに