交差線上で視線を感じる 娑婆の裏で冗談 灰色混じりの溜息 我楽多 この隘路に放れ 彷徨っては壁にあたる 傷だらけで今日も 有象無象街 塵の花 言葉も思考も消え失せた場所で戯れ よう 今夜 此の世は本当は生の上映に過ぎない のだろうか 見えてしまう影が睨む 猫背の僕を 曲がる身体で息をする 群れなすシープ 八つの警句 爪弾きの命でも 湿る空気を呑み 唄を吐く 拙い足で道進む 涙を拭き 口を噛み 世界に傷跡を 歪な愛はいらないよ 冷めた言葉 泥に捨てて 今さら帰れないから ちっと通して下さりませ 神様がいる踊り場へ 九十九折りになった道を屈んで歩く ちっと通して下さりませ 長き旅路も一二三四 薄ら寒くなった風に運ばれながら 濁った心 六つの回廊 爪弾きの命でも 光も差さぬこの空洞で 嗄れた唄を口ずさむ ボロボロに落ち沈んでも 朝日が見たかった 救いの船は動かない 意味も故もそこにはない ただ一切過ぎてゆくだけ あぁ 人格が あぁ 増えていった 継ぎ接ぎだらけで 狂った調子で 叫びと愛撫 バレットナイフ 爪弾きの命でも 痛む手を取り合い 笑い合う 違い鳴らした心の臓 鼓動は行くその先へ 祈りの手を結ぶ 最後に一つだけ あなたは言う 「正しく堕ち 踊ろうぜ 修羅が来るまで」