あまりに綺麗なその瞳には 深海の波が反射してた 遠ざかる夕日を憂いた目蓋に 泡沫の涙は溶けて消えた 一緒に息をしているだけで それだけでいいと思えたの 私のこの心臓を海へ 投げ捨て去った夏のこと あまりに綺麗なあの日の夜空は ミカヅキの明かりが反射してた 波打つ浜辺で優しくキスして 「これが最後だ。 ごめんね、さよなら」 瞬く間に消えていった 思い出も未来も夢も 夜明け前の空の果てに 溶けて消えた 一緒に息をしているだけで それだけでいいと思えたの 君のもういない空の下 手を伸ばした夏 あなたと あなたと宇宙を彷徨うだけで それだけでいいと思えたの 私のこの心臓を海へ 投げ捨て去った夏のこと