蝉の声が少し 小さくなった気がした 8月の最後の日 絵日記はまだ白紙で 正午過ぎの空は 何故か少し怖くて 大きな入道雲が 君を見えなくする いつものあの公園で 君と夢を語り合った あの頃の僕達は無敵で なんだって出来る気がしていた あの日見た夕焼け空 君と飲んだ三ツ矢サイダー 僕らは青さを忘れてゆくけど あの夏を思い出す まだあの夏を覚えてる あれから時は過ぎ 僕らは大人になり 君は東京の街で 髪を赤く染めた 昔の事なんて 今はもう忘れたわと 笑う君の顔は まだあの頃のままだった 溶けた氷菓子が 太陽に照らされてる キラキラと光る様が 忘れた思い出みたいだった あの日見た夕焼け空 君と飲んだ三ツ矢サイダー 僕らは青さを忘れてゆくけど あの夏を思い出す まだあの夏を覚えてる 雨上がり 晴れ渡る空が なぜだか少しだけ滲んでいた ゴミみたいな僕らの青春は 失って 輝きを帯びた あの日見た夕焼け空 君と飲んだ三ツ矢サイダー 僕らは青さを忘れてゆくけど あの夏を思い出す まだあの夏を覚えてる