何かを得るたび何かを無くした 思い出せないけど大事だったもの あれほど嫌いな大人になってた 変わらない君がにっこり笑うよ 光った 白い鞄と焼けた水面に 境界線のない混ざり合った彼方 何より 透明な君の鼓動に 今では届かない 澄んだ青さを すいこまれそうなほど 滲んで混ざった あの夏のキリトリ線なぞっては 歌うよ ♪ 木陰にチャリ止めずっと喋ってた 目的地なんて必要もなかった 力がないことが悔しかった 寂しそうに君はにっこり笑った 伸びてく 鳥居の影と沈む宙に 霞んでしまったよ 君の姿も その声も 青く ♪ 夏が終わる 夜空に咲いた、花の色 夏が終わる 祭りの後の、蝉の声 季節は巡り、また終わる 今年も 切り取ったシーンが 翳りゆく またねってまたねって約束した ぼやけて滲んだ 青の境界線 すべてが透明な あの日の夏は 今さら遠く、ねぇ遠く 色褪せながら それでも忘れない 君の笑顔を 覚えている 覚えていて 遥か 透明な君の存在に 今では届かない 澄んだ青さを すいこまれそうなほど ぼやけて消えた あの夏のキリトリ線なぞっては 歌うよ ♪ 見上げる空はいまでも青くて 今年もほらまた夏が始まる