なんにもない なんにもない まったくなんにもない 生まれた 生まれた なにが生まれた 星が一つ暗い宇宙に生まれた 星には夜があり そして朝が訪れた なんにもない大地に ただ風が吹いていた やがて大地に草が生え 樹が生え 海にはアンモナイトが生まれた 雲が流れ 時が流れた 流れた... ブロントザウルスがほろび イグアノドンがさかえた なんにもない大空に ただ雲が流れた 山が火を噴き 大地を氷河がおおった マンモスのからだを 長い毛がおおった なんにもない 草原にかすかに やつらの足音が聞こえた 地平線のかなたより マンモスのにおいと共に やつらがやってきた やってきた...