煙の中に君がいた

歌詞

深夜2時のコンビニ ライターが切れて 買うつもりなかったけど 手が伸びてた 君が残した灰皿 ベランダの片隅 まだ全部捨てられずに 今日もひとり 「もうやめたんだよ」って 笑ってたのに 火をつけた瞬間 君が浮かぶんだ たばこの煙に 溶けた思い出 苦いのに どこか温かくて もう戻れないって 分かってるけど 吸うたびに 君を探してしまう 風に揺れる 最後の余韻 君の吸ってた銘柄 今じゃもう売ってなくて “なんか時代って進むね”って 独りごと あの日ケンカして 置き去りにされた夜 火をつけたら少しだけ 強くなれた気がした 二人の時間を 少しずつ燃やして 灰になる頃には 少し楽になれた たばこの煙に 隠した涙 誰にも見せない弱さごと 今も部屋のどこかにいる気がして 煙の向こうに 手を伸ばしてしまう 届かないのに まだここにいる 「やめときなよ」って君の声 今なら素直に 聞けたのにな だけどもう 届かないよな だから今日も 火をつけてしまう たばこの煙に 滲む面影 吸うたびに また離れられなくて 思い出ってやつは いつもズルいね 終わった恋に 酔ってしまうよ たばこよりも 君が消えない