とりどり移ろう 街の角で 饐えた戯れに頬を染めて 指を指を絡め 誓いあう細い針千本の 上で踊るのさ 誰かの当たり前が 薄紅喰らってふらふらり 自分と同じ色を 探して溶けていく 花の色を隠した世界が 色付いてしまえば 獏は死んだんだ 崩れたい 夢よ覚めて ぬるい海にトポンして沈み溶けて 金色に光る細い糸を糸を手繰り 夢中 無の中で魚になって 流れ着くだけさ 誰かの笑い声が 空に集まってゆらゆらり 叢雲 水の最期 鯨の影を呼ぶ 花の色が崩れた世界を 彩ってしまえば 今日とさよならだ 頬つねる 夢よ覚めて 誰かの笑い声の 鯨はとっくにふわふわり いつものことだけれど 世界に恋煩い