どこまでも健気なこの思いが 届きますように どこまで苦しめばこの願いが 果たせるかと 重石になって鎖になって 心を削ように蝕んで それでも抱いて それでも愛してしまったけど だけど 「泣いて 消えるだけの思いばっかでさ、 ままならないのだ。」と 力任せに歯噛みをしている 鏡越しに映る自分がいて 強くありたいと涙を飲んだって 悔しくなるだけだ いつか癒える痛みだとしても この涙は この涙は 忘れないよ 全てを注ぎ込んで唯一つを思う魔法 「目を覚めせ。」 と牙を剥かれて傷付くなら こんな願いごといっそ 可燃ごみの日に出そう それか一思いに溝川にでも 流してしまえばいい 捨てたくなって 捨てたくなって 決意の朝布団から出られなくて 分かりはしないよ 分かりはしないよ 苦しくても手放したくないよ それであといくつの夜を越えたら 泣かなくなるのかな 涙で濡らす今日もあったねと 笑い飛ばしてやれるんだろうか 「そんなお気楽な奴が憎くて 致し方がないのだ。」と 一人で居たい時もあるからさ ただ俯いて ただ俯いて 「私が選んだカルマなんだ。 火だるまなんか背負って 潰れそうになったとしても いけるよう笑うよ。」って 立てた誓いが呪縛のようで それでも愛して 泣いて消えるだけの思いばっかでさ ままならないのだと 力任せに歯噛みをしている 鏡越しに映る自分がいて 強くありたいと涙を飲んだって 悔しくなるだけだ いつか癒える痛みだとしても この涙は 脆く儚く散る最後の最後まで はなせやしないからさ 誰も見ていない気にも留めない 只暗闇に惑う場所で 「もう嫌だな。」と一人泣いた この涙は この涙は 忘れないよ