夕方の忘れられない怒りを かき消すような鮮度 肌に寄る幾重の皺の中に落ちていく 7月の鴨川 さすったマッチの匂い なんにもない、歌いたい 炎をあげる今朝の夢が未だ 誰にもいちばんにされたくなんて 無い 夢に来たあなたとばっかり おしゃべり 瓦礫にもなれない私をどうか捨てて 夢で最後に会えたら 幸せ 6月 帰り道 風がすこし冷たくて 私たちは砂に書いて消す 思い出さないように 天窓見つめて「ほら」 隙間から覗き込むバックヤード なんにも無いね もっと並べて、知ってることを いま 簡単に触れる距離に見えるだけ 今度は隠さないって それ、いつかな