震える指 繋いだ手と手 君の体温を分け合うように ふたり並び 灯した火花 思ったよりも弾けて 怖くて 離れてしまったまま 今も それは 開いたままの小説か 枯れない花のような 閉じられない思い出が 夜空を埋めてく これが最後にならないで なんて祈って見てる さよならも届かない空で 綺麗に咲いてる花火 風鈴の音も 夜祭の景色も 今でも 鮮やかに描けるのに ふたり並び 花火を見てた 君の横顔だけ うまく思い出せないの 花火を見てた 花火を見てた 頼りない私に 涙をぶらさげても 君は 「綺麗だね」って 言って笑って 遥か頭上で咲いている 真夏の空に花火 今年も またこんな季節になったな 何でもないふりをして 振り返ってみたりする それも もう終わり 開いたままの小説か 枯れない花のような 閉じられない思い出が 夜空に爆ぜてく これが最後になるように 涙 堪えて見てるさよならも 届かない空で 綺麗に咲いてる花火
