咲いた花の名とか ほんとはちっとも興味ないや お惚けばっかりのあなたは 訊かれてちょっと嬉しそうで それでもやっぱり揺らぐのは 心が何処か寂しいから お惚けばっかりのあなたに いつかわかってもらいたいな いつかわかってもらえるかな 蒔いた種は仄か 光をそっと孕んで泣いた 産声だった筈のそれは まるで構ってもらえなくて だから私はいつも見ていた 嫌われたって仕方がないと 諦め切った目で見つめた 私もそうなら耐えられない 閑散な夜明けの星は 蘭々と輝いてくれない 天上のお日様だけが この惨めな心を照らすのだ 恋焦がれて最後には いたずらと本音が交わって 痛くはないけどさ なんだか笑えないな 花の匂いがした 鼻先をつついて微笑んだ その手を繋ぐのは 私でいいのかな 散々な帰路の侘しさ 高架下歩みを早めると 待っている君がくしゃみした その間抜けた笑顔が浮かぶのだ この気持ちはなんだろうな いつまでも何かが波打って 落ち着かないままで 泣き出しそうになる 誤魔化したいのかな あの日から少し苦しくて あなたでいた日々が 君にわかるのかな 恋焦がれて最後には いたずらと本音が交わって 痛くはないけどさ なんだか笑えないな 花の匂いがした 鼻先をつついて微笑んだ その手を繋ぐのは 私でいいのかなって 脆く弱い罅が ふとした拍子に崩れ去って 間に合わないままで 終わりが来る前に 顰み笑ってきた あなたとの日々を想い泣き出して 「もう嫌い 出てって」とか 言えたらいいのかな