獣は黙って背中で語る。 そうは言ってはみたけれど 言葉にできぬ獣の辛さよ 氷雨の夜に震える肩を そっと抱き寄せ包みこむ そんな獣にあこがれていた しみじみ獣 ときどきペット 言葉にできぬ獣の本音 しみじみ獣 ときどきペット それでも獣は背中で語る 獣はやがて飼いならされて、 とがった牙をぬかれてく やがて獣はペットと呼ばれた ペット、ペットと呼ばれても、 心の牙は失わず そんなとがった獣でいたい しみじみ獣 ときどきペット 優しさに触れ獣は震え しみじみ獣 ときどきペット 獣は死んでペットとなった しみじみ獣 ときどきペット 言葉にできぬ獣の本音 しみじみ獣 ときどきペット それでも獣は背中で語る それでも獣は背中で語る