ベランダに枕を敷いて 天体観測をした 見えたのはどれもこれも人工の星で それでも綺麗だった 午前三時の冷えた空気が 煙草の煙と一緒に 体の中を通っていき 私たちは二人ぼっちの世界に しがみついていた 言葉にすると 安っぽくなってしまう、それを 私は大切にするあまり ずっとずっと使えずにいる 私は貴方の記憶に 残れてるのだろうか 綺麗な写真も、立派な本も 私は残せないからさ 不安になるよ たった5センチのついた嘘が 積みに積み重なって 渦になる 言葉にすると 安っぽくなってしまう、それを 私は大切にするあまり ずっとずっと使えずにいる