流れ星を掴もうとしたんだ 遠くにあること気付かずに 伸ばした右手の先 すり抜けて消えてった かっこつけて電柱に寄りかかって 空を眺めていた 10年後の自分が見たら 恥ずかしくて消えたくなるぞ 胸に抱えたこの気持ちが 何なのかもわからないままで たくさん本を読んできたのに 何一つ繋がらないまま ただ空を見上げ 流れ星を探した そして蘇る あの日の記憶 流れ星を掴もうとしたんだ 遠くにあること気付かずに 輝く前からずっと見てた 君の手を取ろうとしたんだ 遠くにあること気付かずに 伸ばした右手の先 すり抜けて消えてった 詩人にでもなったつもりで 適当に言葉を書き散らして 10年後の自分が見たら 恥ずかしくて消えたくなるぞ たまに訊かれる『好きな人』が 誰なのかもわからないままで 自分にしか見えない部分 何一つ見えやしないまま ただ思いつきに任せ 走らせてたペンを置いて 不意に外に出る 長い夜に 遠い星を掴もうとしたんだ 隣にあるような気がして 踏み込まなければそのままだったの に 君の手を取ろうとしたんだ 隣にあるような気がして 白い息が 薄れてゆくように消えてった ただ空を見上げ 流れ星を探した 何度も辿った あの日の記憶 流れ星を掴もうとしたんだ 遠くにあること気付かずに 輝く前からずっと見てた 君の手を取ろうとしたんだ 遠くにあること気付かずに 伸ばした右手の先 すり抜けて消えてった