この鳥籠から連れ去って あなたと寄り添いたい 嗚呼 格子の中から艶を撒き こっちへおいでと誘い込む あなたの姿を探しては キセルに火をつけ憂い顔 何処にも行けやしない ずっと待っているだけ 煙が目に沁みてるの 涙流すわけない 切なさの華が今 私の心のなかに一輪 あなたに捧げるだけの 枯れることのない愛しさが 咲いた 夜ごと独りつぶやく言葉も 届かないあなたにだけは 来るはずのない あなたを求める 長い月日を数えながら 嗚呼 この鳥籠から連れ去って 裸足のままで構わないから あなたの腕の中では ひとりだけの私で居たい ずっと 叶わぬ願いひとひらに 花びら舞い落ちる闇の彼方 触れてしまえば消えてゆく 私の想いを遂げぬまま 悲しみの華は今 彷徨い続ける裸足のままで あなたに捧げるだけの 枯れる事のない愛しさが 咲いた