あの頃あなたは静かな声で 僕を叱った '自分を愛せない人は他人など愛せ ない'と 無防備な若さを削り取るように 生きてた僕には 傷付けている自覚なんてないまま あなたを傷つけた たよりない足取りで夢を懸命に追い かけてるつもりだった それが夢に追いかけられているって 知りもしなかったんだ あなたが僕を振り返る瞬間 滲むものが悲しみだけではなくて ほんの少しだけでいいから 優しい気持ちでいてほしい 誰かを信じる勇気も余裕も無かった 僕は ひとりで過ごす淋しさを 孤独だと履き違えた 何一つ失くしていないのに いつも何かを探して すぐ傍にある大事な真実を見落とし あなたに甘えてた 野放しの青い春に咲く 無邪気な花がいつか散っていくこと もっと早く気付いていたら あなたを困らせなかったのに あんなにも眩しい微笑を見たことな ど 一度もなかったから あなただけを求めすぎてた 愛する真意など解らずに ……今でもこの胸痛む人