雨の日 手のひらのみかんに そっと心の屑を落とした 辿る日々の記憶の片隅に 浮かんだ海の元へ帰れない 鉄の塊をぬいながら 呼吸を止めずに歩く いつの間にか失った 間違える勇気は何処へ 色褪せないで悲しいから 君のままで 二人だけに見えたものたちは 繰り返し愛せる 綺麗じゃないから 色褪せないで寂しいから 君の中で もう元には戻れないけれど 真ん中に丸い気持ち 畦(あぜ)道 水みたく夕日が 木々の間を流れて睡る 巡る日々の凸凹な過程も 朝(あした)には新しくなるかな 辛いことは重なるからさ 呼吸を大きく深く いつの間にか過ぎ去った 大丈夫!目をかっ開いて 色褪せないで悲しいから 君のままで 柔らかな声とメロディは 何処にも置いていかないで 守っていて 色褪せないでそのままで 君のままで もう誰にも奪われないように 呼吸果てるまで 仕舞っていよう 真ん中に丸い気持ち