揺れるろうそくの火を吹き消すと 愛しい記憶が溢れ落ちる 青春の色褪せる音が聞こえる ケーキが真っ白でどこか悲しい 閉じ込められていた方が 心地がいい気もする 飛び立てと背中を押されても どこに向かえばいい 指折る数一つ増えるだけなのに 抱えるものが多すぎて なるべく綺麗に歩いてゆきたい 景色も私も変わらないまま きっとこの寂しささえ わすれてしまうのね 白いものたちは手を伸ばし 色に出逢いにゆくの かすみ草束ねる真っ白の 私空を見上げて 指折る数一つ増えるだけだから 心踊ることも増えるはず なるべく綺麗に汚れてゆきたい 景色や私に色をつける きっと変わらない何にもね でも変わっていきたいの 19番目の扉を閉めて 20個目の明かりを灯す さよなら始まる