僕はしじまの中で 夜の息づかいを聞いている かすかに響く虫の音も そよ風のように心地良く聞こえる 僕は心の窓から 遠くへと想いをめぐらす 長い回廊をくぐり抜けると 君は一日の 終わりを告げようとしている 僕は瞑想の世界から 君の心へ逢いに行く 他愛のない笑い声も 君の姿も心を和ませる 僕はつかの間の夢から 現実へと戻される 僕の夢は硝子のように あまりにはかなく崩れ去ってしまう 僕の心はかき乱され 深い悲しみに襲われる 僕の知っているたった一つの 真実はただ君一人だけ 僕はしじまの中で 夜の息づかいを聞いている もしも君の優しさがあれば 僕はそれだけでやって行けるのに