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脱走記 (feat. 灯油)

Track by不眠症

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  • 2024.12.20
  • 3:49
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歌詞

枯れた造花を咲かすために あとどれだけのものを捧げよう 廃れた教会の鐘が鳴らす 唸るような音が街を飲み込んで うなされる僕を無理に叩き起し 悪夢のような今を彷徨わせる 不気味な色で塗られた錠剤を 口に手を当て流し込む 色褪せた 額の中の写真のように 昨日よりも 今日よりも 自分がわからなくなる 剥がれ落ちる羽根を集めて 僕にまた あの太陽まで飛んでゆける日が 来るのだろうか 今日 夢を見た 遠い春の日 朝靄と、君は誰? 悪路の揺れで 不意に目が覚めて ガラス窓越しの滲む景色 楽園とは程遠く 無為な今日に手向けを 溢れ出て 瞼を伝った光に 映すは 退屈な平穏か壊れかけの理想か 散らばったままの有り金を集めて これで少し 遠いところまでは 逃げられるだろうか? 夜風が吹いている 痩せた膝が笑う 灯りのない街を照らす月を頼って 走り出す午前三時 警告のベルが喚いて 闇を切り裂く鉛玉が頬を掠めた 息を切らし 老いた草や木をかき分け 跳ねた 心臓をなだめて 静寂に身を任そう 遠く沈む星空に背を向け 朱く染まる地の果てに 歩んでゆくこの絶景を焼き付け 昨日よりもたった一秒前よりも 少しでも遠いところへ 剥がれ落ちた羽根は戻らない、 けれど 逃げるのが得意なこの足でいつか 辿り着いてみせる みせるさ

このアルバムの収録曲

  • 1.脱走記 (feat. 灯油)
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